リチャード・ロング

イギリスのランドアート作家。
2008年に森美術館でやっていた『ターナー賞の歩み展』に出ていました。
あの場では何が良いのか全くわからなかったのですが、先生の「この場には合わないね」の一言で違和感がさっと溶けて、どうやらそのアハ体験と相まって好きだと思える数少ない作家のうちの一人になっています。
そのときの作品は確か画像中央右のような岩を円状に並べたものでした。
この写真も微妙。左隣みたいにもっと余裕のある場所や角のほうに置いたら、作品にも広がりが出るんじゃないだろうか。

素材の消費と生産の多過を否定し、自然や岩石などすでに成立している物(または場)に対して自力でできる程度の変化を加えることで、ひとつの作品という存在をつくっている。
莫大な量の素材を消費して作品が作られ続ける美術学校において、生み出すことに対して懐疑的な見方のできる素朴な学生だったのだろうと思う。彼の魅力はその思想の無欲さというか素朴さなのであって、作品自体にも感覚に訴えるところがあるとは言え数多く発表していけば売れるとか発展のあるタイプではなく、ターナー賞以降はあまりぱっとした話は聞かない。
ただ、大きく変化せず地道にランドアートを続けているところも彼の魅力のひとつです。

下の画像を見て改めて思ったけど、どうしても作品は室内や別の場所に持ち込める性質のものではないですよね。
それは彼の不器用さゆえもあるかもしれないけど、どう見たってあるべき場所にあるのが一番しっくりきます。

リチャード・ロング オフィシャルウェブサイト(英語のみ)
http://www.richardlong.org/
あとはググってください。

リチャード・ロング
2010年02月10日 | Comments(0) | 現代美術

萌える日本文学

萌える日本文学萌える日本文学
(2008/03)
堀越 英美

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これは珍しく平積みされてるのをみて衝動買いした。
主に明治〜昭和期の純文学作品の萌え要素とその箇所を本文中からピックアップしたものです。
分類は姉萌え、妹萌え、貧乳、メガネ、等々。メジャーからマイナーまで。
ネタ本です。でもなかなか面白いと思う。

文学者や芸術家なんて、昔っから変態ばっかだ。
夏目漱石はあっても小鳥萌えとかでした。新聞掲載だからね。
あ、紫式部あたりも入ってます。

似たような表紙に椹木野衣さんの日本現代美術があったな
と思ってアマゾン調べてみたら表紙が変わってた。残念
2009年11月19日 | Comments(0) | 書籍

宇宙の缶詰(蟹缶)/赤瀬川原平

赤瀬川原平は結構有名だと思う。1937年生まれ、反芸術時代に活躍した前衛芸術家。
よく挙げられるのだと偽札事件やトマソンがあるでしょうか。
それと、題名にした宇宙の缶詰も彼を表すには欠かせない。

蟹缶のラベルを缶の内側に貼り付けただけの作品(こんなテイストの全盛期だった)。
どこかの教授が言ってたか本で読んだのかも定かでなくてあまり確実な話ではないのだけど
その頃やはり梱包芸術が流行っていて、物から始まって最終的にでかいビルや山まで包むようになっていた。際限なく広がっていく梱包を見て、赤瀬川の作ったのがこれだった。
つまりラベルを内側に貼り付けることで、内外を逆転させて宇宙を包んだ。
蟹缶

赤瀬川のおっさんも好きなのだけど、人間というよりはこの作品に感銘を受けていて、個人的には今でも五本の指に入る作品だと思っている。
彼自身は小説も出してるし理屈っぽくて知性的でもあるんだけど、基本ライカの本とか出してるような、のほほんとしていてふざけた感じのおっさんです。問いの赴くままに突っ走れる時代に青春を過ごした、その時代の人特有の古臭さが漂っている。
しかしこちらまで熱くなって、芸術とは、という問いに立ち返れるような真っ直ぐさがあります。
2009年10月09日 | Comments(0) | 現代美術

失われた解剖模型のリハーサル/クエイ兄弟

Rehearsals for Extinct Anatomies/Quay brothers



アメリカの一卵性の双子、クエイ兄弟。ストップ・モーションを使ったアニメーション作家です。
私はこの作品が好きですが、一つ前の『ストリート・オブ・クロコダイル』が有名みたいです。
大学のアニメーションの授業でみて、衝撃を受けました。
イボ!あのイボの感触が伝わってきてたまらなく気持ち悪い。
幻想的でダークです。また、静かで理性的でもあります。
これだけ引き算ができるのはすごいな。
2009年10月05日 | Comments(0) | アニメ

不安の種

不安の種 (1) (ACW champion)不安の種 (1) (ACW champion)
(2004/06/24)
中山 昌亮

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不安の種 (2) (ACW champion)
不安の種 (3) (ACW champion)


起承転結があるわけでもなく、登場人物がどうにかなるわけでもない(基本的に)。
だからこそ自然と入り込める。
どうやら雑誌連載のオバケ体験談ものらしい。一話5ページ前後の短編集です。
仰々しくなくていいです。たまに出てくる、丸くてでかい坊やみたいのなら見てみたい。
2009年10月05日 | Comments(0) | 漫画
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